ネクタイの結び方
男性なら知っておきたいネクタイマナー!
ネクタイの結び方(締め方)種類とは?
ネクタイ選びでは、カラーと柄を考えることはあっても、結び方まで意識している方はあまりいません。しかし、ネクタイは結び方もスタイルを決める重要なポイントになります。
ここでは、色々あるネクタイの結び方をご紹介します。是非、ネクタイを結ぶ際に参考にして下さい。首元は視線が集まりやすい部分です。今一度ネクタイの結び方を確認しておきましょう。
ネクタイの結び方で印象が変わる!
豊富な種類の結び方がある
ネクタイの結び方には、簡単なものから凝ったものまで、種類が豊富です。ネクタイの結び方を使い分けることにより、効果的なメリットを得ることもできます。
まず1つ目は、まわりに与える自分の印象を変えることができることです。結び方を変えることで、まわりの人の視覚情報に変化を与えます。その結果、周りが感じる自分の印象も変化し、自分のイメージをコントロールすることに繋がり、男性にとってネクタイの結び方というには、重要なオシャレポイントとなります。
そして2つ目は、各シーンに最適な結び方を使い分けることができることです。ネクタイの結び方と一言でいっても、ビジネス向き、フォーマル向き、カジュアル向など、各シーンに合った結び方が存在します。服装マナーの観点から見ても、適切な結び方を選ぶことは素敵なことです。
ネクタイの結び方は種類によって難易度が違うので、初心者の場合は簡単なものから挑戦し、慣れてきたら難しい結び方にも挑戦していきましょう。
プレーンノットは、ネクタイ結びにおける基本の結び方です。着脱によるタイ損傷も少なく、
万人から支持されているスタイルです。プレーンノットは19世紀中頃に登場した結び方で歴史が古く、
今日においても使用頻度や応用範囲も高い結び方です。
現代では、ふんわりとスカーフのように締めるのがおすすめです。
結び方
①ネクタイを首にかけ、大剣上で交差させます。
②大剣を小剣の裏側へ回します。
③裏側へ回した大剣を前に巻き付けます。
④大剣を内側にくぐらせ、巻き付けた輪の中に通します。
⑤大剣を下へ引き、結び目が小さくなるよう整えます。
⑥最後に、小剣をスライドしながら結び目を上げれば完成です。
セミ・ウィンザーノットは、ウィンザーノットより小ぶりで、程よい大きさの三角形が特徴です。
ウィンザーノットで大剣を2回掛けした工程を半分の1回にしています。
なので、自然な形のシルエットでありながら、ボリュームが少ない見た目になります。
結び方は、左右均等になるように工夫されています。
「ウィンザーノットだとネクタイの結び目が大きすぎる」
「細いネクタイで細長い結び目にしたくない」
そのような場合に重宝する結び方です。
結び方
①小剣を短くとってクロスし、小剣裏側へまわします。
②裏側へ回した大剣を首の上から通します。
③大剣を締めて、ネクタイの形を整えます。
④大剣をまわして通します。
⑤ループへ上から大剣を通します。
⑥結び目の形を整え、小剣を引きながら結び目を上げれば完成です。
ウィンザーノットは、左右均等な三角形特徴的な結び方です。ディンプルに品があって、
バランスの良いシルエットになります。
英国のウィンザー公が流行らせたことが由来とされています。
生地は薄手が良く、ワイドカラーシャツと相性抜群です。
結び方
①小剣を短くとり、小剣を折り曲げて前にまわします。
②大剣を後ろから前にまわします。
③通した反対側から外側にまわして、内側から外に通します。
④回してできたループに大剣を上から通します。
⑤結び目の形を整え小剣を引きながら、結び目を上げれば完成です。
ブラインドフォールドノットは、ブラックタイ指定が無い結婚式において効かせ技に使えます。
ネクタイに存在感が出るので、自分の印象を一変させることができます。
結婚式でのスーツスタイルで、スタイルアップが提案できる結び方です。
シャツは白ワイド、ネクタイはシルバー系がおすすめです。
結び方を変えればオフィスシーンにも活用でき、利便性の高い結び方となっています。
結び方
①大剣と小剣をクロスさせ大剣を小剣に巻き付け、裏を通してループを作ります。
②大剣を裏に回して、首元から前方へ引き抜いてループに通します。
③大剣を軽く引きながら、ノットの形を整えます。
④もう一度、大剣を裏に回して、喉元裏から前方へ引き抜きます。
⑤小剣を引っ張って結び目を上げたら完成です。
クロスノットは、ネクタイの結び目が主役の結び方になります。
シンプルな中に少し変化をつけたい方におすすめです。
プレーンノット同様に、同じ形の結ぶ目と斜めに走る1本の筋が、
シンプルな衿元に気の利いた遊び心を感じさせるスタイルに仕上げます。
最もクロスノットが映えるネクタイ柄は、シンプルな無地です。
その理由は、ネクタイの結び目の存在が際立つので、色柄や色数を抑えることで引き立つからです。
結び目が主役のスタイルなので、シンプルな柄でまとめることで、洗練されたオシャレな雰囲気になります。
結び方
①小剣を長くとり、大剣を下にしてクロスします。
②小剣を大剣に1回巻きます。
③そして、小剣を大剣に巻いてループに通します。
④ループに小剣を通して形を整えます。
⑤大剣を上にして下に引っ張れば完成です。
ノンノットは、パーティーシーンだからこそ許される遊び心のある結び方です。
まるで前後を逆にしたような結ぶ目は、周りの目を独占すること間違いなしです。
少し改まった華やかな席で、効かせ技となるネクタイの結び方になります。
素敵に見せるポイントがあって、左右に巻き込む部分を左右対称にすること、
結んだ後は2つの三角形が綺麗に見えるように調整することです。
また、強くネクタイを締め過ぎないこともコツです。
結び方
①小剣を長くとり、大剣を下にしてクロスします。
②小剣を大剣に1回巻きます。
③そして、小剣を大剣に巻いてループに通します。
④ループに小剣を通して形を整えます。
⑤大剣を上にして下に引っ張れば完成です。
プレーンノットの変形は、ネクタイの結び目が自分で作れない方必見の結び方です。
ネクタイの結び目となる部分を先に作り、それから自分の首に通す結び方になります。
美しい結び目、ディンプル作り、大剣の長調節などが簡単にできるので、
ネクタイ結びが苦手な方も安心です。
「無器用で結び方に自信が無い」「結び目が作りづらいネクタイを締める」
そんな時にはおすすめです。
結び方
①タイを手に持ち、結び目が表地になるように一回結びます。
②結び目がノットになり、ディンプルを作ります。
③ノットを衿合わせに収まるよう首に掛け、ディンプルに下から指を入れてノットを緩めます。
④ノットに小剣先を上から差し込みます。
⑤小剣を引き抜いきノットを衿元に納めます。
⑥小剣をノット後ろ側にズラし、大剣のディンプルを崩さないようし、小剣を引いてノットを整えたら完成です。
スモールノットは、コンパクトな結び目が特徴です。
大剣を軸に小剣を巻く方法なので、ボリューム感を抑える結び方になります。
プレーンノットで「結び目にボリュームが出過ぎる」「ネクタイの大きな結び目が苦手」
そんな方におすすめの結び方です。
結び方
①小剣をねじって大剣下でクロスさせます。
②大剣を巻くようして、小剣を前へ持っていきます。
③小剣をくぐらせてループに小剣先を通します。
④襟元位置まで上げれば完成です。
ダブルノットは、プレーンノットに比べてボリューム感があります。
一見すると普通に見えるのですが、気付く方には分かる粋な演出の結び方でもあります。
ノットを彩るズレが大剣を二重巻きすることで出すので、ノットにボリュームが出ます。
大きくなり過ぎず、品よく仕上ります。
結び方
①大剣上でクロスします。
②大剣を小剣の裏側へまわします。
③大剣側の形を整えながら2周まわします。
④2周まわした部分の輪の中に大剣を上から通します。
⑤通した大剣を下へ引き、結び目が小さくなるように形を整えます。
⑥最後に、小剣を引きながら結び目を上げれば完成です。
無地で光沢のあるネクタイがオススメです。
折り目がはっきり浮き上がり、目にも美しい仕上がりになります。
トリニティとは3重、3つ組みなどを意味します。
結び目を目立たせるポイントは、パターンがシンプルな柄か、無地タイプがおすすめです。
インパクト抜群のテクニカルなスタイルです。
「魚の骨」を意味する結び方となります。
結婚式や二次会などで是非おすすめの結び方です。
無地でもレジメンタルでもかっこよく決まり、
ネクタイの柄によって仕上がりが異なりますが際立った個性を強調することができます。
結び目が1重ではなく3重になっている点が特徴です。
ネクタイ自体に少しボリュームがあり、色は光沢を帯びているアイテムがこの結び方によく合います。
エレガントな雰囲気を演出出来ます。
映画「マトリックス リローテッド」に登場するメロビンジアンからインスパイアされた結び方と言われています。